『 娘からの手紙 』 

           作詞・作曲   大方若郎



 一、開いた最初のページに 幼い頃の私が
   父さんの膝の上で 笑って座っている
   思えばいつでも 遊び疲れ果てて
   目覚める時は 広い大きな背中   
   いつの頃からか 言葉を交わすことも
   顔を合わせることも 少なくなったけど
   心で感謝しながら なぜか背を向ける
   そんな私を何も言わず 見つめててくれた


 (台詞)  

    覚えていますか お父さん。
    お兄ちゃんの誕生日の記念に、三人で登った 富士山。
    なぜか 急に心細くなって、家に帰りたくなった私。
    でも お父さんは、「最後まで頑張るんだ」って励ましてくれた。 

    高校生の頃、寮生活になじめず、毎日のように
    「家に帰りたい」「早く退学届けを書いて」と、泣いて頼んだ私。
    私の話を、いつでも最後まで聞いてくれたお父さん。
    でも、一度も「帰ってきていい」とは言ってくれなかった。

    手編みのマフラーを作るのが流行ったあの頃、
    不器用な私を、イライラしながら横で見ていて
    「私がやってあげる」と言ってくれたお母さん。
    次の日、友達と映画を見に行く時に巻いていきたいと駄々をこね、
    むりやり 一晩で仕上げてもらったよね。

    面会に来てくれた時「お小遣いに」って言って、
    私の両手に、貯金箱から一杯乗せてくれたお金の重さ。
    今でもはっきり覚えています。

    「うちは、女の子一人ですから…」と、嬉しそうに話している
    とっても厳格だけど、でも大好きなお父さん。
    優しくて、だけど いつも子供のようにふくれたり笑ったり、
    元気がとりえのお母さん。
    私は、二人の娘に生まれて幸せです。

    きょう、正樹さんの所へ嫁いでいきます。
    優しかったお父さんやお母さんの思い出を いっぱい
    胸の奥へ ぎゅーっと しまって…



 二、いつも どんな時でも 優しく見つめるように
   語りかけてくれる 父さんの背中
   ひとつひとつの思い出が 走馬燈のように
   ゆっくり回りながら 蘇ってきます
   もう若くないんだから 無理をせずに
   母さんを大事にして 長生きして下さい
   きょう嫁いでいきます 思い出いっぱい詰めて
   見守って下さい これから先の私の人生を


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